五反田に女性だけの劇団があるって知っていましたか?【劇団五反田タイガー】

五反田タイガー

五反田に女性だけの劇団があるって知っていましたか?【劇団五反田タイガー】

五反田タイガーという劇団が五反田にあると知り、しかも女性だけの劇団という事で更に興味を惹かれ、遂にはいても立ってもいられず突撃取材をさせていただきました。

今回取材させていただいたのは、劇団演出家の笠原哲平さん、劇団メンバーの東ななえさん、同じくメンバーの飯塚理恵さんです。

-今日はよろしくお願いいたします。さっそくですが劇団という事は今回のコロナ禍で結構大変だったのではないですか?

東さん「コロナ前はここ(※1)で毎月イベントをし、舞台公演も色々な劇場でしていました。3月も来場者の方全員に検温をしてなんとか公演は出来たのですが、その直後からイベント、公園、稽古も全部出来なくなってしまいました」

-そうゆう情勢でしたよね。すべてが急に変わって。

東さん「そうですよね。で、今月(5月)ようやくリモートでイベントをやってみようかという事になりました。メンバーはそれぞれの自宅から出演という形で(笑)」

-リモートをされるにあたって、機器とかの準備はどうされたのですか?

東さん「わりとみんな自宅にリモートが出来る環境があったので、持ってない子だけ事務所からノートパソコンを持っていき自宅から配信したんですけど、ネット環境もそれぞれの家で違うので、イベント中に出演しているメンバーが落ちたりは結構ありました。でもそんなハプニングもリモートっぽくて良いかなあと(笑)」

-素人な質問で申し訳ないのですが、リモートでの演技ってやはりやりづらいですか?

東さん「五反田タイガーって、元々ワチャワチャしているところはあるのですが、リモートだと例えばツッコミがオンタイムでいけないので観ている人たちは『ん?謎』ってなっていたり、MC担当の子が落ちて進行出来ないのでみんなアドリブになったりと、リモートの方が更にカオスになっていました(笑)」

-じゃあ毎回台本があってもそれぞれ全然違うかたちになるのですか?

東さん「そうですね。毎回違います(笑)」

―では、今後の公演はどうゆう形でされるのですか?

東さん「6月末にまたこのスタジオでイベントを予定しているのですが(※2)、いつもはイベントの中で歌ったり踊ったりしているのですが、今はカラオケもダメなので、とりあえず引き続きお客様にはマスクをしてもらって、歌わない公演内容でやろうと思っています」

-それはリモートではないですよね?

東さん「一応スタジオでできたら良いよねとは言っています」

-自粛期間中に例えばYoutubeを利用するなどして、何か劇団の告知はされましたか?

飯塚さん「自分達でファンの方たちに質問を募集して、全員リレー形式で動画を更新するみたいなことをやらせてもらって、あとはステイホームでたとえば星野源さんとかやっているやつを一緒にやらせてもらったりとかしていました。」

左から飯塚さんと東さん

-五反田に劇団を構えた理由教えてもらえますか?もうひとつ劇団(※3)があって、そこから女性だけの劇団を作ったのはお聞きましたが。

演出の笠原さん「元々女の子だけの劇団をやりたいと話していたのですが、発端は銀座の『白いばら』さんっていうショーパブですね。『白いばら』さんは元ダンサーさん達だったりがお客さんを接待するんですけど、ショーの時間になったら踊りだして、その踊っていた人達がショーが終わった途端客席ついて『どうでした?』みたいな感じのお店で、そうゆうパブみたいなイメージの劇団にしたいと思いました」

―それにしてもなぜ五反田タイガーなのですか?

演出の笠原さん「名前は結構候補があったのですが、当初タイガーではなく、もっと女性らしいキャッツとかレディーにしようと話していました 。でも最終的には”響き”で決めました(笑)。あとは、五反田という街で女性がお芝居をするイメージを考えた時に女の子っぽい名前にしない方が良いのではないかと思ったのが大きかったですね」

-ではファン層を教えてください。

東さん「やっぱり男性の方が多いですね。あと五反田タイガーの本公演の舞台に色々なアイドルさんがゲストに来てくれるので、そうゆう子達を応援していた人達が『五反田タイガーって面白いね』と、私たちの事も応援してくださる方が多いです。でも最近は女の子も増えてきています。個性が強い女性が10数名集まっているのを見て、同世代の女の子が面白がってイベントに来てくれたりとかしています」

-演劇志望の方とかも観にきたりするのですか?

東さん「観に来る人はあまりいないですね。お芝居だけでなく、ライブとかに行くのも好きという方が多いですね」

-劇団の特徴を教えてください。

東さん「もしかしたらそれぞれ違うのかもしれないですが、私はメンバーですね。研究生とかも含めて15人いるんですけど、15人が誰ひとりキャラクターが被ってなくてすごいんです。ほんとに(笑)」

-それはすごいですね!大体数パターンくらいにわかれますよね。

東さん「大抵なんとなくジャンル分けできるじゃないですか。うちはジャンル分けしたら全員ひとりぼっちになりますね(笑)。なのでそのメンバーが集まった時のパワーが五反田タイガーのポイントじゃないかと私は思います」

飯塚さん「一番は今言ったメンバーのカラーなんですけど。あと1個は気持ちかなと思っていて、何かに対する想いとかファンの方もタイガー頑張ろぜー!イェーイ!みたいなひとつになる想いが強いんですよ。公演でもなんか支えてくれるような。ファンの方も個性の強い方が多いんですけど(笑)、それがなぜかぶつからずに『タイガー頑張っていこうね!』みたいな感じで、ファンの方も同じ気持ちなってくれているのかなあと思います」

-アットホームな雰囲気を大事にしているってことですね。

東さん&飯塚さん「まさにアットホームだなあと思います。タイガーは」

-では、いつもこの質問嫌なのですが、逆に苦労話とかってありますか?

東さん「山ほどあります(笑)。五反田タイガーの本公演は結構世界観が毎回変わるのですが、衣装をメンバー全員で手作りするのが凄く大変で(笑)。スタジオに泊まり込んで全員で徹夜でやります」

-じゃあ衣装は基本自分達で手作りなのですね

東さん「そうですね。衣装と小道具は手作りです」

-変な話、手作りと言えど衣装代って結構かかりますよね?

演出の笠原さん「はい。もちろんお金を使ってプロの方にちゃんと作ってもらうのが自分たちも一番使いやすいとは思いますが、みんなで作っていくのは大変だけど楽しいし、やる意味があるのかなあと思います」

-すごい連帯感出ますよね?みんなで同じ作業をすると。時間と手間は大変だと思うけど。

飯塚さん「そうですよね。全部メンバーが手作りしているのをお客さんも知っていて、みんながみんな物を大事にしてくれます」

-良い話ですね。苦労話と言うよりも(笑)

演出の笠原さん「みんな、すごいなあと思います。例えば舞台が始まるより前にロビーでお客さんをみんなで出迎えるとか。もちろん前説もやるので、結局3時間くらいぶっ通しです。最初の入り口から終わりまでお客さんに楽しんで貰いたいという気持ちが彼女たちには浸透しています」

-そこが五反田タイガーの強みですね。

演出の笠原さん「あと、イベントも基本的にファンの方たちと触れ合える時間を大事にしています。それを楽しみにしてくださっているお客さんも大勢いらっしゃるので」

-もうひとつの劇団TEAM-ODACとはコンセプトが違うんですか?

演出の笠原さん「一応違いますね。TEAM-ODACは男女問わずストレートなお芝居を熱量を持ってやるという集団です。五反田タイガーの場合はお芝居だけじゃなく歌もダンスもやって、本当はちょっぴりセクシーも入れたいと思っています(笑)」

-最後にお聞きしたいのですが、劇団というか演じるという事に対するその情熱はどこから来るのでしょか?

東さん「私は入り口がTEAM-ODACで12年くらい経ちます。悔しいこともいっぱいありましたが、その中で学ぶこともあって、それこそ人との出会いとかが沢山あって、ここにいれるから出会える人達とか環境とか学ぶことが多いなと思います。人にしかり、心情しかり、学ぶことがあるからこそ辛くても私はここにいる気がします」

-やはり天職だと思いますか?

東さん「どうなんですかね。できれば楽はしたいんですけど(笑)」

飯塚さん「私は元々ヘアメイクの学校に通っていたので、役者さんを支えるメイクさんになりたかったんですけど、お手伝いとかで色んな公演を見ている時、舞台にすごく感動したんですよ。舞台ってこんなに面白いんだ、キラキラして、人に何かいっぱい渡せる人がいるんだと思った時、初めてそっちをやりたいと思いました。そんな時に色々お手伝いをしていたTEAM-ODACからお声掛けいただいて、すごく悩んだんですけど、人から応援してもらえる機会なんてなかなか普段の生活ではないので、思い切って参加しました。今はそれが励みになって頑張れています」

-素晴らしいお話、今日は本当にありがとうございました。

インタビューを終えての感想ですが、ひたむきに好きな事に取り組む2人からは本当に良いオーラを感じました。色々な個性がぶつかり合う中でそれぞれを尊重し、目的のためにみんなで頑張る姿は、今回取材させていただいて本当に良かったと思いました。あ!もちろん、笠原さんもですよ(笑)。みなさんお忙しい中ありがとうございました。

そんな劇団五反田タイガーさんは現在次回の舞台のためにクラウドファンディングを募集中です。募集期日が迫ってきております。五反田発のカルチャー存続のため、是非みなさんのご協力をお願いいたします。

募集中のクラウドファンディング

https://camp-fire.jp/projects/view/278885

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劇団五反田タイガー

https://gotanda-tiger.net/

※1 SoyLatte Studio

※2 取材は5月末に行いました

※3 劇団TEAM-ODAC

やこ

やこライター/編集長

投稿者プロフィール

五反田という響きにノスタルジーを感じる五反田大好きおじさん
美味しいお酒を求めて五反田の街を徘徊する時とワンコ達に遊ばれてる時が至福の時
趣味はゴルフと大衆居酒屋のはしご酒

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